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城南支部の稽古方法は不平等…?!
みなさん、こんばんは。

さて、今回は前回の続きとしまして、極真空手の城南支部の稽古理論について話していきたいと思います。

前回も表示しましたが、再び以下の、 城南支部が11年連続して選手を全日本と世界大会の決勝の舞台に送り込んだ実績」を示したいと思いますので見てください。

(第21回全日本)
優勝 八巻建志

(第22回全日本)
準優勝 緑健児

(第5回世界大会)
優勝 緑健児

(第24回全日本)
準優勝 数見肇

(第25回全日本)
優勝 数見肇

(第26回全日本)
優勝 八巻建志  準優勝 数見肇

(第6回世界大会)
優勝 八巻建志  準優勝 数見肇

(第28回全日本)
優勝 数見肇

(第29回全日本)
優勝 数見肇

(第30回全日本)
優勝 数見肇

(第7回世界大会)
準優勝 数見肇

しかし、これをみて気づくのは、


・決まった人物ばかり

・重量級の選手ばかり


の2点が挙げれると思います。

前のメルマガでも書いたように、城南支部では一般的な稽古である「合同稽古」では、スパーリングは5分しかやりません。

それで上手くいくのは、やはり重量級の選手でしょう。

軽量級や中量級の選手は、重量級の選手と比べて創意工夫をたくさんこなさないと上手くいく方法がわかりませんから、もっとスパーリングをこなさないといけないでしょう。

「こんな短いスパーリング時間では、重量級の選手ばかりしかうまくいかない」

といった私の知り合いのプロボクサーの言葉が思い出されます。

こんな短いスパーリングの時間では、試合で上手くいくのはやはり重量級の選手ばかりですから、当然勝ち上がれて廣重師範に許可をもらって「朝練」に参加できたのは、重量級の選手ばかりでした。

確かに、軽量級の選手も参加していましたが、全日本クラスの大会で結果を出せていたのは1人か2人くらいでしょう。

しかし、それでも緑健児のような活躍を見せてはいませんでした。

私は、重量級の選手ではありませんでしたから、城西流の稽古法がうれしかったのは言うまでもありません。

私が城南支部に入門したら果たして最後までやり遂げたかな?と疑問に思います。

「空手の稽古」と書くと、非常に厳しい、辛いといった感情が浮かびますが、それでも

「楽しい!」

という気持ちが持てないと長くは続かないものなのです。


これはどんな分野の修練でも一緒です。

短いスパーリング時間でどうしても上手くいき、相手が後退することができるのは、やはり重量級の選手でしょう。

すると重量級の選手だけが心に高揚感を持ち、楽しくなって稽古が長続きする。

しかし、軽量級や中量級の選手にとっては上手くいくのが難しく、相手をどんなことをすれば上手くいくかわからず、逆に相手に後退させられる場面が多くなりつまらなくなり、稽古が辛いものだけになって遠ざかってしまう…こういったシナリオが描けてしまいますし、実際もそうでした。

そうならないためには、スパーリングをたくさんこなしていろいろ試行錯誤していかなくてはいけないでしょう。

城南支部の名物の試合向けのトレーニングである「朝練」に参加できていたのは軽量級や中量級の選手はいましたが、重量級の選手がほとんどでした。

「これでは軽量級や中量級の選手にとって不平等です。こういった選手向けにも是非とも城西支部のような試合クラスを設けるべきです!」

と私が廣重師範に進言しても、

「そんなことお前に言われる筋合いはない!」

といって平手で横っ面をひっぱたかれるのがオチでしょう(笑)!

重量級選手にしか有利ではないとはいえ、緑健児という軽量級出身でしかも、無差別級の全日本大会準優勝し、しかも無差別級の世界大会で優勝までした選手を輩出した実績をもつ廣重師範ですから、そんなことは目にもくれないでしょう。

八巻建志は超重量級、緑健児は軽量級…要するに城南支部は超重量級と軽量級の両方で世界チャンピオンを出した前代未聞の支部なのです。

けんじ 


こんな例は、極真史上どこにもありません。

そんなすごい支部の師範に私が進言したところで、相手にしてくれないでしょうし鼻で笑われるでしょう(笑)

でも…と、話しを続けたいところですが、ものすごく長くなってしまいますから、今回はこれにて終了いたします。

昨年の極真会館松井派の全日本大会では、茨城県常総支部安島選手(下写真)が優勝しました。

ajima.jpg


3年前の全日本、2年前の世界大会、去年の全日本と3年連続して優勝を海外勢にとられている日本が4年ぶりに優勝することができました。

拍手です!

安島選手にはこれから全日本のエースになるべく修練を重ねて行ってほしいです。

なお、茨城県の選手が全日本で優勝するのは初めてのことです。

他の地方の支部の人にも励みになることは間違いないです。 


●当ブログおすすめの空手情報商材は以下です。

城南支部出身の数見肇氏(全日本大会5度優勝!)が語った、 「この情報があったからこそ私は空手における大事な芯を身に着けることができた」と仰っていた情報を盛り込んでおります。

その情報とは何か?

読んでいただくことをお勧めします!

数見肇館長コメントも収録です。
  ↓
http://karate-rush.info/index.html
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テーマ:空手 - ジャンル:スポーツ


廣重毅師範の超名伯楽ぶりを垣間見る!
こんばんは。

さて今回も、空手の勉強に頑張っていきましょう。

前回の続きですが、城南支部「教えない主義」が功を奏し、緑健児、八巻建志、岩崎達也、数見肇、高久昌義といった強豪を出すことに成功した、ということを話しました。

城南支部の支部長である廣重師範の、

「基本を徹底的に教え込んで,あとの応用の習得は各自に任せる」

という稽古法は、ここまで強豪を生み出しては、やはり注目せざるを得ないでしょう。

「必要は発明の母」

とはよく言ったもので、重要なことは教えないで、各自の自主トレに任せる…そのことで、こういった強豪は強くなることができた、ということですね。

数見肇のオーソドックスな構えからの強烈なジャブにしろ、緑健児の左前蹴りで相手のガードを下げさせてからの上段蹴りにしろ、稽古中に教わったのではなく、自分であみだしたのだといいます。

GRP_0588.jpg


それで彼らの必殺技になった。

また、緑健児は世界大会までの2年間近く、毎朝起きてからジャンピングスクワットを100回×2セットを必ずこなし、週1回は100回×10セットを必ずこなしたといいます。

GRP_0594.jpg


これは、廣重師範が、緑健児に「やれ!」と命令したのではなく、緑健児が重量級の選手とのスパーリングや試合を通して、このジャンピングスクワットの重要性を認識して自主的に日課にしたのです。

人は心から、「これが大事だ!」と思う実感がないとやらないものです。

教えないことによって逆にそのことの重要性を認識することができたのです。


教えすぎると逆にその有難味もわからないので、自主的に学ばなくなるのでしょう。

やはり教えすぎることは指導者たるもの戒めなくてはいけないでしょう!

ちょっと以下を拝見していただきたいです。

(第21回全日本)
優勝 八巻建志

(第22回全日本)
準優勝 緑健児

(第5回世界大会)
優勝 緑健児

(第24回全日本)
準優勝 数見肇

(第25回全日本)
優勝 数見肇

(第26回全日本)
優勝 八巻建志  準優勝 数見肇

(第6回世界大会)
優勝 八巻建志  準優勝 数見肇

(第28回全日本)
優勝 数見肇

(第29回全日本)
優勝 数見肇

(第30回全日本)
優勝 数見肇

(第7回世界大会)
準優勝 数見肇

これは、城南支部が11年連続して全日本大会と世界大会を通じて決勝に選手を送り込んだ実績を示したものです。

これほどの実績を出した支部は、極真の歴史の中で、後にも先にもありません。

もちろん、城西支部も例外ではありませんでした。

それほどの名伯楽であったのです、廣重師範は。

いや、超名伯楽であったといってもいいでしょう。

●95年の極真会館の分裂騒動の後、廣重師範は、松井章圭館長の側につきました。

その後、関東地区の競技選手の指導をこなし、地域別対抗の大会であるワールドカップにおいて監督をつとめ日本チームの優勝への導きに大いに貢献しました。

しかし、2002年の後半に、当時松井派の最高顧問であった盧山初雄師範(下写真)を意見が合わないというつまらない理由で松井氏は除名し、その除名された盧山師範の大山道場時代からの弟弟子であった廣重師範もついていき松井派から離脱してしまいました。

除名された盧山師範は、「極真館」を設立し、その館長に就任、廣重師範は副館長に就任しました。
 
kyokusinkan.jpg 


しかし松井氏は愚かな決断を下したとしか言いようがありません。

大山道場時代から極真会館の発展に大いに寄与してきた盧山師範をつまらない理由で除名にしてしまうとは…。

盧山師範とは一蓮托生の間柄であった廣重師範もついていくのは当然の成り行きだったでしょう。

あれほどの超名伯楽はそういるものではなく、松井派が2回も連続して海外勢に世界大会での優勝をさらわれているのはひとえによきメンターが欠如していることも関連しているでしょう。

廣重師範が、世界大会やワールドカップでの日本選手団の優勝の牽引役を果たしてきた貢献度の度合いは計り知れないものであったことは間違いないでしょう。

まったくもって松井章圭氏は愚かな決断をしてしまったとしか言いようがありません…。

では今回は、これにて終了いたします。

次回はこの続きをしたいと思います。

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ここまでのあなたのご精読に感謝いたします。

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城南支部の稽古方法の考察
みなさん、こんにちは。

前回は城西支部増田章黒澤浩樹の両氏は試合クラスのみならず、基本と移動と型をみっちりやったからこそ強くなったということをお話ししました。

現今の便利社会の弊害で、手っ取り早く強くなろうとして、基本稽古や移動稽古や型の稽古ばかりである「一般クラス」の出席をほとんど、あるいはまったくしないで、試合クラスばかりに出ていては強くなれなという警鐘をこれまでに鳴らしてきました。

「試合クラス」のみならず、 「一般クラス」(城南支部では「合同稽古」)への出席も重要である、ということをここで確認しておきたいと思います。

松井章圭氏(現在極真会館松井派館長)が第4回世界大会で優勝し、その時、増田章、黒澤浩樹両氏も入賞しましたが、城南支部からは1人も入賞者を出すことができませんでした。

●しかし、その次の年に転機が訪れました。

その年に城南支部出身の八巻建志全日本大会で3位に入賞しました。

そしてまた次の年には、八巻建志優勝しました。

yamakino.jpg


ここへきて、ようやく城南支部の活躍が目につくようになったのです。

そして、そのまた次の年には、復活した緑健児準優勝し、また城南支部岩崎達也(下写真)も3位に入賞、そして八巻建志8位に入賞しました。

iwasaki.jpg


この年には城西支部出身の増田章が念願の初優勝を成し遂げたとはいえ、こうなっては、城西支部は精神的にも窮地に立たされたことは間違いないでしょう。

●ここで確認しておきたいのは、城南支部の稽古方法です。

前にも書きましたが、城南支部「合同稽古」では、基本と移動と型しか教えません。

ビッグミット打ちからコンビネーションの打ち込み、受け返しやスパーリングという試合向けの「朝練」は一般の道場生は、参加できません。

支部長である廣重毅師範が許可を与えた人間しか参加できませんでした。

GRP_0600.jpg


第16回全日本大会(84年)以降の城西支部の選手のものすごい台頭ぶりを見て、だれもがその練習方法に注目しましたが、城西支部「試合クラス」廣重毅師範は、城南支部に導入しなかったといいます。

基本や移動、型をろくすっぽできないうちに、「試合クラス」のようなことを道場生に施しては、まともに強くはなれない!という信念が廣重師範にはあったようです。

それよりも、

「とことんまで基本をやってもらう」

それが師範に揺るがない信念であったようです。

●しかし、試合用の構えから、技を繰り出し、相手の技を受けたり躱したりして返す、というのは、基本や移動以外の練習をして、培わなくてはモノにはなりません。

ではどうするべきか?

それは、稽古後自主トレをとことんまでやって身に着けるしかありません。

そうやって自主的に身に着けて強くなっていった(試合で上位に上がれた)人間にだけ、許可を与えて城南支部の名物である「朝練」に参加させ、エリート教育を施し強くならせる。

これは、成就までにかなりの時間がかかりましたが、緑健児、八巻建志、岩崎達也、数見肇といった強豪の台頭によってようやくその稽古の方法論の正しさが証明されたように思います。

そこで思うのは、そんなに固く考えなくても…と誰もが思うのではないでしょうか?

確かに、空手に限らず、基本は大切です。

これを怠って応用だけを身に着けようと思っても、上手くいくはずはありません。

しかし、完璧に基本をこなさないで前に進んでも、のちに基本を矯正することによって、上手くいくパターンもあるはずではないでしょうか?

基本がそれほどできていなくとも、応用のテクニックをちょっと身につけさせてスパーリングで試したら、上手くいき、それ以降は組手の時間が楽しくなった、そんな経験は誰しもあるはずです。

ですから、基本を完璧にしてから応用…これでは固すぎではないか、そう思う人が出ても何の不思議もありませんし、それが普通でしょう。

応用から上手くできるようになるパターンもあるのです。

●また自分にとっての有効技は何か?

どんなタイミングでどう出せばいいのか?

自分はべた足でいいのか?

あるいはフットワークを使うことによって上手くいくのか?

こういうことは、多くのスパーリングをこなすことによってしかわかりえません。

私が城南支部に出稽古に行ったときに、そこでおこなわれていたスパーリングは1時間半の合同稽古内でたったの5分でした。

たったの5分です!(笑)

それではこういったことはわかりようがないですね。

私の知り合いの他流派の空手家やプロボクサーにこのことをしゃべって、彼らが反応したのは、

「それでは重量級の人間しか有利でない」

「素質のあるやつやカンのいいやつしか勝ち上がれない」

と口々に言ってました。

私も同感でした。

これは、極真空手の前身である「大山道場」時代の名残りで、当時のあれこれ教えない、という伝統を廣重師範が受けついだ、ということです。

本当に強くなりたかったらあれこれ自分で工夫して試行錯誤してモノにしていく、それができないやつは本当には強くなれない、という信念を大山総裁は持っていたのでしょう。

ですから、大山総裁は生前はよく、工夫をすることの大切さをよく説いておられました。

その通りです。

1から100まで指導員が教えてくれるのをじっと待っている人間で強くなれた人間はいません。

ですから、あなたも稽古以外にもどんどんと工夫をこなして、どん欲に学んで実力アップをはかっていきましょう!

今回はこれにて終了いたします。

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その情報とは何か?

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ではこれにて失礼いたします。